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ジオパークとは

北九州市は、日本ジオパーク認定を目指しています。

北九州市は、約3億年の時を刻んだ大地の上にあります。市内には、各時代の地層や岩石が見られるほか、さまざまな動植物の化石が見つかっています。石炭などの大地の恵みは、北九州市の産業や文化の発展を支えてきました。

北九州市の豊かな自然と歴史を見つめ直し、大地に根ざした社会・文化・経済の持続的発展を目指すのが「北九州ジオパーク構想」です。

(1) ジオパークとは?

ジオパークは「大地の公園」とも称されます。地質学的に重要な地点(地質遺産:ジオポイント)を含む大地の広がりが「ジオパーク」として認定されます。地質遺産に親しむことができる地域をジオサイトと呼び、そのまとまった地域が、ジオパークと呼ばれます。貴重な自然や文化を保護・管理する世界遺産や国立公園と似ていますが、学びの活動などを通した、持続可能な活用が重視されます。その活動は、観光や地域から生み出された特産品などを活用することで、地域を活性化させることも目的としています。

 

ジオパーク活動には次のような目的があります。

保護・保全

地質遺産を守り、維持していきます。

教育・普及

地質遺産を学び、伝えていきます。

地域の活性化・地域振興

地質遺産を活用し、地域のために役立てます。

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平尾台:美しいカルスト景観は、約3億年の時をかけてできています。北九州を代表するジオサイトです。
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小倉城:北九州市の歴史的シンボルの1つです。石垣には、市内の島(藍島や間島)などから集められた岩石や地層が利用されています。
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東田第一高炉:石炭など「大地の恵み」を背景に設立された官営八幡製鉄所は、日本の近代化をけん引してきました。
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曽根干潟:カブトガニなどの希少な生き物が多く息づいています。都市と自然が調和する北九州市を象徴する干潟です。

(2) 広がるジオパークのネットワーク

ジオパークはユネスコが支援する活動の一つで、世界ジオパークネットワークが世界ジオパークの申請を審査し認定しています。日本では日本ジオパーク委員会が日本ジオパークの審査・認定を行っています。世界ジオパークの審査は、日本ジオパークの認定を得た後に受けることができます。認定後は4年に一度の再審査があり、活動の質を保つ努力がなされています。

2014年12月現在、島原半島など日本の7地域を含む32カ国111の地域が世界ジオパークとして認定されています。加えて29地域が日本ジオパークの認定を受けており、北九州を含む16地域が認定を目指しています。詳しくは、日本ジオパークネットワークのホームページ(http://www.geopark.jp/geopark/)をご覧ください。

(3) ジオパークになるメリットは? ジオパークになるには?

ジオパーク活動は、ジオサイトを活用した、学びの活動や地質遺産の保護・保全活動に加え、特産品の開発などを通し、地域経済の発展を目指す点に特徴があります。またジオパークとして国内外に情報発信することで地域イメージや市民生活の質の向上も見込むことができます。

ジオパークとして活動するためには、まず日本ジオパークになる必要があります。北九州市は、現在、日本ジオパーク認定に向けて、いのちのたび博物館を中心に、ジオサイトの調査・整備、ジオツアーやジオハイキングの実施、講演会の開催などを行っています。

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説明看板:整備・保全の一環として、説明看板を設置しています(若松区遠見ヶ鼻)。

(4) ジオパーク活動に参加するには?

いのちのたび博物館では、北九州ジオパーク構想の一環として、北九州市の大地の魅力や恵みを紹介するジオツアー、ジオハイキング、講演会などを実施しています。イベント情報は、当ホームページでも発信しています。一度、参加・体験されることをおススメします。大地のことに詳しい専門家が、北九州市のジオサイトの魅力やジオポイントの面白さを、分かりやすく解説します。みなさまのご参加をお待ちしています。

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ジオツーリズム(地質観光):ジオサイトを楽しく巡り、地域の良さを再発見するジオツアー・ジオハイキングを実施しています。

お問い合わせ先

北九州ジオパーク推進連絡会
〒805-0071 北九州市八幡東区東田2-4-1北九州市立いのちのたび博物館[自然史・歴史博物館]内
TEL: 093-681-1011
FAX: 093-661-7503

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